以下は性描写を含みます。
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 ルーク。
 かすれた音は、普段の声とまったくかけ離れていて、いやらしい。
 俺は返事をする代わり、少し腰に力を込めて動いた。抜き出たり差し込んだりするたびに大げさなほどジェイドは声をあげて応えた。聞いているこっちも恥かしいくらいの艶めかしい声。理性が持つかどうか怪しくなって口を塞ぎたくなる。だけれど両手はジェイドの腰を掴むだけで手一杯だし、体が硬いから入れたままのキスは出来ない。ジェイドから近づいてくれればもしかしたら。けれどジェイドにそんな余裕があるようには見えなかった。
「ルーク、っ」
 背中へ回っているジェイドの手は、やわく爪を立てて震える。
 限界が近ければ近いほど、ジェイドは俺を呼びかたがった。その意図は分からないけれど、きっとはやくとかもっととかそういう意味だろう。
 今日はやけに呼ばれるなあと思いながら、左手を腰から剥がしてジェイドへ触れた。手へ粘液が絡む。
 瞬間、背中に爪が立てられた。中の締め付けが強まった後、
「っあ」
 短く声を吐き出して、ジェイドは溜まっていたものをその腹へ吐き出した。その体がびくりと悶えると、絡みついていた内壁が弛緩したのが分かった。
 俺がどくんと脈打つ。もうそろそろ駄目そうだ。そのまま出して怒られるのもジェイドが苦しむのも嫌だから、急いで腰を引いく。
「は……」
 表情は恍惚のそれで、抜け出す俺に合わせてびくびくと浅ましく震えた。絡む内側を名残惜しく思いながら抜け出す。両足を投げ出してベッドへ腰を下ろすと、自分のそれへ手をつけた。
 自分で言うのもあれだけど、起ったままのそれはグロテスクだ。こんなものを受け入れさせて、と少しだけ罪悪感が浮上した。
「ルーク」
「うん?」
 白い腹の上に白い粘液をくっ付けたままのジェイドが、いつの間にかむくっと起き上がっていて。
「……と、下さい」
 何を。
 聞き返す前に、俺はベッドへやんわりと押しつけられた。体勢が逆じゃないか。
 ジェイドだって男だし、入れられてばっかりだったから、とかいう不満が爆発したのかもしれない、とか、間抜けな考えしか浮かばなかった。
「うわ、ちょ、ジェイド、何すんだ」
 とか、馬鹿みたいなことを考えているうちに、ジェイドの顔はどんどん下のほうへ降りていって、俺は本気で戸惑った。ああどうしよう俺ちゃんとトイレ行ってきたかな。
「あの……ジェイド、っ?」
 俺初めてだから、と続けようとしたとき、まだ元気な俺に何かが触れて遮られた。次いで根元へ手が絡んだ。
 俺の手よりもずっと白いそれ。ジェイドの指はそのまま俺へ添えられたままで、何がなんだか戸惑っているうちに、そこへジェイドの顔が近づいて。
「う!?」
 舐められた。
 俺を湿らせるように絡ませる、唾液の音が響く。拙い流れで、舌は俺を撫でた。ぴちゃぴちゃと可愛らしい水音。ジェイドはそれに似つかわないほどに物欲しそうな顔で、また俺を口に含んだ。
「ん、う」
「……、ジェイド、もういいって」
 先を舐められるたびに限界が近づいてきて、俺は急いで腰を引いた。  ん、と小さく鼻に抜ける声。唇の間から名残惜しげに舌がちらついた。
「ルーク、」
 内股へひたりと、白い手が触れる。誘われ、呼ばれる。
「ジェイド、膝で立って」
 ジェイドは言われるがままにむくりと起き上がって、膝立ちになってみせた。
 俺の腰を跨いで。
「…………よくできました」
 思いも寄らない展開。ぽつり、と言葉が漏れる。
「……私は、どこの子供ですか」
 それを聞きとがめられ、呆れた顔と感じている顔が混ざったような奇妙な表情でもって笑われた。
 その体勢がひどく当たり前のように感じられて、後ろ手で俺のものを支えてそこへ腰をそろそろと下ろしているジェイドの様子も、とても当たり前のようなことに思えてしまって少し戸惑った。
「っ……」
 先端が入り口へ添えられるのがわかった。ジェイドはゆっくりと息を吐きながら、ぐい、と腰を押し付ける。そして後孔への進入にびくりと悶えては少し腰が浮き、またゆっくりと押し込める。
 動作の間ジェイドのものは無防備にさらけ出されていた。さっき出したばかりなのにもう硬さを持ってゆるく起っていた。
 じれったい動きに、腰を引っつかんで無理矢理にでも押し込んでしまおうかと思う。けれど、俺の亀頭をようやく飲み込んで震えている姿がとてもいじらしくて、ジェイドの許す限り見ていたかった。その代わりに、俺は手を伸ばし、ジェイドのソレへ触れる。
「ひ、あ……」
 喉で細く啼いて、腰が止まる。
「まだ我慢な」
 十分な高度を持ち始めているものの根元を、二本の指で締め付ける。そうしたら反対の手を持ってきて、指先でくすぐるように、あるいはなじるように何度も触れた。
「ふ……」
 入れかけのまま、俺の上で悶えるジェイドは、本当にいやらしい。眉を寄せて目を細めて、あまりにも切なそうな顔で喘ぐ。
 指を止めたら、今度は自分から指へ擦り付けようと動き出した。恥かしくて顔を火照らせている癖に、とても淫乱だと思った。欲求に応えて、腰を突き出してやる。
「あっ……!」
 がくんと腰が落ちた。繋がりかけのそこから、いやらしく湿った音。俺は身構えるジェイドの中へ潜り込む。さっきしたばっかりだからか、何時もよりはきつくない。動き出すまでに時間はそうかからなかった。
「は、嫌、……、まって、ルーク」
「いや、とか言うな、よ」
 嫌がっている割にその腰は振れている。がつがつと抉るように突き上げる。
「ああぁ……っ」
 そうすればジェイドの顔は善さそうに歪んだ。













            

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*反転
気力も時間もないので途中退場。時間が出来たら続き書きます。
最中にべらべらとまくしたてるおっさんも好きですが、17歳に翻弄されて口数少なくなるあばずれ的なおっさんも好きです。
2007/06/16